国際エネルギー機関が中期的に世界原油需要の増加予測を引き上げた。

　　パリに本社を置く国際エネルギー機関は23日、最新のエネルギー市場中期展望報告を発表した。原油需要の伸びは加速する見込みです。

世界経済の今後5年間の年間平均成長率は4.5%に達すると予想されており、これに対応して世界原油需要の年平均成長率は1.4%と、これまで予測していた2008～2014年の世界原油需要の年平均成長率は0.6%を上回っている。新たな成長速度の予測によると、2015年までに世界の原油の日平均需要量は9200万バレルに達するということです。

報告書はまた、経済情勢には地域差があり、経済成長が速い発展途上国の原油需要は堅調になると予想されていますが、ヨーロッパなど経済が脆弱な地域では原油需要の伸びが疲弊します。

同報告によると、今後5年間で世界が経済年の成長率は3%しかないなら、年平均の原油需要の伸び率は1%まで下がるはずです。

国際エネルギー機関の田中伸男幹事長はこの日、原油と天然ガスの市場はすでに回復の兆しを見せているが、景気後退の影響には地域差があり、経済見通しには大きな不確実性が残っているため、将来のエネルギー市場の動向はまだ不透明だと述べました。